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参-運輸委員会-4号岩間正男君 昭和41年11月18日

52閉-参-運輸委員会-4号岩間正男君 昭和41年11月18日

○岩間正男君 それじゃ、私は松山の航空事故について質問いたします。
 私は、この問題が非常に重大な問題と考えましたので、ことに党のほうから派遣されましてこの実情をつぶさに視察をしまして一昨日帰ってきたところであります。こういう事態に立ち至りまして、現地を見まして、何よりも切実な遺族の方々のあの怒りと嘆き、こういうものにほんとうにこたえなければならない、こういう点につきましては、いま捜査が強化されておるようでありますけれども、もっともっと地元民のこれは、これに対する協力に参加したいという要望があるわけです。あすこの付近のたとえば漁民の方々、これはイワシ網をやっておりますけれども、むしろイワシ網のほうがトロール船よりもいいのじゃないか、こういうようなことも言っております。しかも、仕事を休んで待機をしております。あるいはまた、あすこに港湾の労働者たちがおります。全港連の労働者たちは、やはりあすこには十人ぐらいの潜水夫がいるようです。そういう人も待機をして、あすこでは組合の決議までして、あくまで協力したいと言っているようでありますが、こういう問題も十分取り上げて、現地の実情に合った運営でこの遺族の切実な要望にこたえるという点について十分に努力をすべきじゃないかと思います。このことを前提としまして、さらに、こういう態勢の中で私はお聞きをするわけでありますが、とにかく羽田の事故が起こりまして、しかも、そのあとに三月に、また一カ月後に二件も続いた、これは世界の航空事故の中でもほとんど例のないような連続的なものです。当委員会でもこの問題をほんとうに熱心に取り上げて、われわれも連日のようにこの問題をここで討議したはずであります。
そのときの大臣の答弁というのは、かかる悲惨な事故を再び繰り返さないようにわれわれは今後努力します、どうもこれは文切り型に聞こえるわけでありますけれども、そういうことをしばしば繰り返された。ところが、残念ながら今日また同じ答弁をせざるを得ない、そういうところにこれは追い込まれていると思う。なぜ一体こういう答弁を繰り返さなければならないのか。どこに一体その原因があるのか。ほんとうに禍根を断つというあの九カ月前の当委員会におけるあの誓いというものを一体どういうふうに果たされた。ここのところが非常に切実な問題だということを、私は特にあの現地で二日暮らしましてつくづく一運輸委員として責任を痛感したわけです。まずこの点について、どういうふうにこれは反省しておられるか、この原因を、再びこのような惨禍を繰り返したこの原因というものをどういうふうに考えておられるか、この点からまずお伺いしたいと思います。

○国務大臣(藤枝泉介君) 春の事故に続いて、こういう、当時政府全体として再びああした惨事を起こさないということに全力をあげたにもかかわらず、このような事故が起こったわけでございます。もちろん今回の事故の原因は、さらに探求をいたさなければ、何が原因であるかはわかりません。しかし、とにかく政府といたしましては、あの後も、先ほど来お答え申し上げたような、保安要員の増員であるとか、あるいは航空機会社に対する種々の指示とか、それの実行を査察するとか、そうしたことをやったわけでございます。したがいまして、できるだけのことはやった所存でございますが、こういう事故が起こってみまして、さらに政府のなすべき仕事というものは強力に進めていかなければならないというふうに考えておる次第でございます。

○岩間正男君 私は、文切り型の答弁を再び繰り返しておる原因は何かと、こう聞いているのです。したがって、あのとき再び繰り返さないという誓いをやった。それがほんとうに実現されておるかどうか、実行されておるかどうか、ここのところが当委員会で論議をする私は焦点だというふうに考えておるわけです。大臣のただいまの答弁だと、これに対する答弁ではないようですが、もちろん原因には、当面する技術的な原因、もう一つはやはり何といいましてもさらにそれを包む政治的な大きな背景に問題がある。この二つの原因から私は追及しなければならぬと考えるわけですね。こういう点について、もっとやはり全般的なこの体制にメスを入れるという、そういう気がまえでもってこの問題に対して対処する必要があると思うのですが、その覚悟のほどをまず最初にお伺いしたいと思います。

○国務大臣(藤枝泉介君) もちろん航空行政全般に対しまして、先ほどもお答え申し上げましたが、万全と言えない面もあります。こうした点を全面的に検討をいたしまして、そうしてその一つ一つを正して今後に処したいという所存でございます。

○岩間正男君 われわれの党としては、あのとき四つの基本的な問題を掲げたわけです。この四つの問題を全面的に解決することなしには、再び事故が起こらないという保証はない、こういう点で、これは、この前も大臣にあの事故が起こった直後にお目にかかって申し上げた第一の問題は、過当競争をどうして排除するかということ。
第二の問題は、米軍による空の制限というものは依然として続いておる、これを撤廃する方向に努力をするということが非常に重大な問題だと思う。
第三の問題は、過密ダイヤを解消する、そうしてまた安全を確保するために万般の努力をする。第四の問題は、第三と関連があるのでありますけれども、これは要員を確保する、そして人員を大幅に増強する、そうして航空の安全体制を保つ。この四つの問題をわれわれは掲げておるわけであります。この点については、現在でも全くそういうふうに考えておるのでありますが、この点については努力がどうかという点ですね。これは先ほどの御答弁と相まってわれわれは検討しなければならぬ。この点、この前も党としまして、党を代表しまして私は特に要望したわけでありますけれども、これについてどういうふうにお考えになりますか、お伺いしたいと思います。

○国務大臣(藤枝泉介君) 過当競争の問題につきましては、先ほど来お答えもいたしておりましたが、その意味において航空の再編成というようなものも推進をいたしまして、過当競争による事故を誘発するというようなことの絶無を期したいと考えております。
 米軍の問題につきましては、かねてより政府はいろいろ手段を尽くしてやっております。まだ実現に至っておりません。これらについては、従来にも増したいろいろなルートを通じての交渉を続けてまいりたいと思います。
 要員の確保は、とりあえず予備費等による要員の増員をいたした次第でございますが、今後は、さらにそれを拡張いたしますと同時に、この要員の養成、ことに保安要員の養成についての施設を拡充をしてまいりたい、かように考えておる次第でございます。

○岩間正男君 第一の過当競争の排除の問題につきましては、大倉委員から詳細に先ほど質問がありました。この重複を避けたいと思いますから、ここで詳細を申し上げないのでありますが、とにかく、いまだに続いておるどころか、これはますます激化していくというのであります。この前も、727の問題のときも、わずかに五分を争う――五分というのは日航と全日空の競争の問題でありますけれども、五分が非常に大きな問題になっている。しかし、依然としてこういう事態がこれは続いているのじゃないかということははっきりあげられる。ここのところに、利潤追求を第一として、安全は第二になってくる。そういう、いまの所得倍増下の政策そのものが背景にあるのです全の問題とこれはかみ合わして考えるかという点ではっきりした方針を明確にしなければならぬと思うのですが、この点はいかがですか。

○国務大臣(藤枝泉介君) 特に航空機には限りませんけれども、特に航空の輸送というようなものは、もし事故が起これば非常な大事故になる、こういう点を考えますと、常に航空事業の経営というものは、安全というものが第一に考えられなければならぬことは当然でございます。いろいろ御批判もございますが、そうした面におきましては、さらに指導を強化いたしまして、安全第一というこの航空の鉄則を順守させるように努力をしてまいりたいと思います。

○岩間正男君 今度の事故の損害はどれぐらいに見積もっておりますか。これは物心両面から考えたら、とてもはかり知れないと思うのでありますけれども、まあ物的な損害だけでどれぐらい見ておるのですか。

○説明員(堀武夫君) YS11自体の機体、機材については四億八千万ぐらいでございます。その他遺族の補償等は、まあ前回の727の例によりますと、一人五百万ということになっております。

○岩間正男君 まあそのほかに、あの救難のいろいろな費用などというのは、これは国家負担なのか、会社負担なのか。こういう点を明らかにしてほしいと思うのでありますが、そういうものとか、あるいは遺族があすこで過ごす時間、経済的負担、こういうものが今度は総計される必要がありますが、数十億に達する。727のときの計算などというものは、これはされていないと思うのです。そうしますと、どうです、過当競争で、もうかれば何でもやる。しかし安全のほうはなおざりにされる。安全のほうに目が向かない。その結果、一ぺん事故があると、ばく大な損害になる。これは、採算の上から考えても、安全を度外視したところの経営というものは、当然こういう危険が伴うということになる。これは大損害なんだ。これは全日空が再び立てないとも考えられる。こういうふうに考えると、安全そのものも、会社の経営の中で非常な重大なものになってくる。
したがって、過当競争の排除というものは、人命尊重が第一。同時に、会社の経営そのものも、ほんとうにそういう問題に徹していれば、もっとこういう問題は、人ごとならずやらなければならぬと思うのです。こういう問題について一体いまの業者に見解があるのか。こういう点は、いろいろな航空事業の全般、ことに下の労働体制なんか見ると、全然そうでないように考えられてくる。こういう点について、ほんとうに一体どれだけの指導をしているのか。こういう点に目が向いておるかどうか。私はどうもそういう点では非常にこれはおろそかにされていると思うのですが、いかがです。

○説明員(堀武夫君) 一たん事故が起こりますと、航空会社自身にとってどのようなことになるかということは、まあわれわれ言うまでもなく、会社自身が一番痛切に感じておるのではないかと思われます。直接損害のみならず、自後の営業活動の、信用というものをはなはだしく落とすわけでありますから、そういう面から、安全性という、安全確保というのは営業の基礎であるということは、もう航空会社自身が痛感をしていることだとわれわれは思うのであります。したがいまして、われわれとしても、常に安全性を言っておりますが、いろいろの面でそういうことをきびしくチェックしていく。いろいろな安全整備規程の認可だとか、運航規程の認可だとか、そういうことに関連して、常に安全確保ということを第一に考えてチェックしておるような次第でございます。

○岩間正男君 まあいまの答弁ありましたが、どうもいまの答弁とは――実態はね、ものすごい。そこにみぞがあるように思いますよ。私も現地に行きましたし、まあいろいろ実情もキャッチしているのですがね。そこのところは単なるここの答弁で終わりになる。
 それで伺いますが、費用ですね、捜査の費用などはこれはどうなんですか、負担は。

○説明員(堀武夫君) いま海上の捜索には海上保安庁、それから海上自衛隊等の国の機関が中心になって当たっておりますが、これらの経費については国の負担というふうに考えます。それから漁船等の出動をお願いしておりますが、これらの経費は会社負担というふうに考えます。

○岩間正男君 過当競争の排除の問題につきまして、いろいろ言いたいのですが、先ほど言いましたように、大倉委員の詳細は質問がありましたから、私は重複を避けますが、もう一つ、この問題とも関連するのですが、国家の政策として、日本の総合交通政策とも関連するのですが、一県一飛行場というこのモットーはどうなんですか。
日本の実情に合うのですか。まあアクセサリーみたい、戦後いろいろ実態の伴わない架空のものがずいぶん流行しました。まあ日本の大学などもその例だと思う。中身は高等学校以下の大学もだいぶあるのです。看板だけは大学を掲げている。ところが、そういうものと同じように、一県一飛行場ということで、どこもかしこも、どの県も、何かこれを持たなければぐあいが悪い。
いわばいまの流行みたいな心理にかられて、そして非常に苦しいいまの地方財政の中でやりくりをやって、そして飛行場をつくっているというのが実情ではないですか。そうすると当然これに対して、この設備も非常に不完全、人員も不足だ、何からかにまで不足なところにこの飛行機だけが乗っかってくる、こういうかっこうになるのでありますから、当然このような政策について、はっきりした計画的なこれはプランというものを樹立するということは必要だったと思うのです。
それで、いまこういうもの発足してしまった。松本飛行場みたいに、飛行場つくる。さっぱり飛行機は来ない。大騒ぎやっているところがありますけれども、結局飛行機を呼ばなければ仕事にならないから、そこで民間航空を出すということになったのですが、これはどういうことなんです。こういう問題について十分に再検討する必要はないですか。アクセサリーみたいなこのやり方ですね。こういう流行心理みたいな大勢がやはり今度の一つの原因になっているということを私は考えざるを得ない。これは過当競争とも関連があります。これとは別個な問題とも同時に考えられるわけですけれども、これに対する考え方をこの際お聞きしておきます。

○国務大臣(藤枝泉介君) 運輸省といたしまして、一県一空港というような方針を打ち出したことはございません。むしろ空港は、現在ある空港をいかに整備するかということが肝要であると存ずるのでございます。したがいまして、先ほど来申し上げました今後の空港整備五カ年計画というようなものも、現在の空港をまず整備をするということに重点を置いておるのでございまして、新しい空港の新設というようなことは考えておらないわけでございまして、御指摘のように、ただどこでも空港らしきものをつくっていいというようなことでは絶対ないと考えております。

○岩間正男君 まあそういう御答弁ですがね、しかし結局、認可するのはどこなんです、運輸省なんでしょう。そうすると、地元の要求を、まあとにかくいろいろ署名なんかをつくる、あるいは地元の有力者たちが、ボスたちがそういうものを自分の仕事にするというので、これを運輸省に持ち込んでくる。そうしてできた飛行場が相当あるんじゃないですか。こういう点からいいますというと、問題は基本的な日本の航空事業、こういうものの計画、このプランがほんとうに確実なものができていない。
できていないでやはりそういう時勢の、下からのいろいろなこれは要望に結局まぎらわされる、こういう時代になってきたのが現状を来たしているんですね。ですから運輸大臣、いまそうお話しになっていますけれども、これは運輸省自体の責任ですよ、許可するのはこれ運輸省なんですから。なぜ許可した、それなら。ここのところは私は非常に問題なものですから、再検討をどうしてもこれはせざるを得ない問題だと思います。
 まあ、時間の関係から次に進みますが、第二の、先ほど申しましたわれわれの要望の中の、この米軍の空の制限に対して撤廃する方向を、あらゆる機会、あらゆるルートを通じて行なうということでありますが、これはこの前、千葉の新国際空港をつくるときに、中村運輸大臣は、もう富里地区はだめになったということで立川、横田のほうに交渉をして、そうしてここのところの使用をどうしてもこれは切望したい、こういうようなことを始めたのです。ところが、これは途中で立ち消えになっている。この経緯はこれはどうなんです。
 それからもう一つ私は問題になるのは、ブルー・ラインです。ブルー・フォーティーンをこのままにしておいて、羽田の空港を一体いつまでこのままにしておくことができるのか。西の壁でもって閉鎖されている。あそこは通れない。そういうことでわざわざ大島三原山を通って、そうして迂回をしなければならないという日本の姿、これが首都の姿ですよ、首都の空港の姿ですよ。
こういう問題が理由になって、そうして国際空港を今度は三里塚のほうに、地元の多くの反対を押し切ってこれをやり遂げようとしている点ですね。これは私は非常に重大な問題だと思うんでありますが、どういうルートを通じてどのように一体どういう方針をもってこれは交渉されようと考えておられるんですか、この際具体的にお聞きしたい。

○説明員(堀武夫君) 国際空港の新設にからみまして、米軍の厚木、横田、立川というような飛行場が、一群の飛行場があるわけでございますが、あそこを返してもらって国際空港にしたらどうかという御意見をよく前からもお聞きしておるわけでございますが、これにつきましては技術的に、あの米軍の四つの飛行場の中の一つをつぶして民間航空の国際空港にするということは、非常に接近した空域の中に一群の、四つ接近した軍用飛行場群の中に民間空港をつくるということは、恒久的なやり方としては適当ではないというふうにわれわれは考えてきたわけであります。
それで、中村運輸大臣のときに起こった問題は、新空港をつくるまでには相当な時間がかかると、その間に羽田がオーバーフローした場合にどうするんだ。それの救済の方法として暫定的にでも米軍の飛行場に離着陸を許してもらうことはできないのかと、こういうような話がありました。中村運輸大臣のときに米大使館を通じて、日本の外交ルートを通じて、そしてこの意向を聞いたという事実はございます。その返事は、それは困るということでございました。
 それからブルー・フォーティーンの航空路をはずすことはできないのかということでございますが、このブルー・フォーティーンの空路の下に、先ほど申しました軍用の四つの空港が存在する以上、この空路自体をはずすということはできないことと思います。それで、ただこのブルー・フォーティーン自体は米軍の専用の空路であって、一般の民間が通れない空路では決してございません。ですから、これは一般の空路と同じように民間航空も利用できる空路でございます。

○岩間正男君 どうも奇怪な答弁だと思うのですね。ブルー・フォーティーンあって何ら差しつかえないようなことになるが、実際はしかしそうはいかない。絶えず制限され、あそこが通れない。通れば管制にひっかかる、そういうことであるから、そういうことをおっしゃってもこれは実態に合いませんよ。
 それから米軍に許してもらうというようなことを言っておるんだが、これは安保条約を唯一無上のたてまえとしている、そういう政府の、官僚のことですから、あなたの御答弁ということになるんだと思うが、そういう根性じゃ話にならぬと思うんですね。やはり首都ですから、これは一千万の人口を持っている東京、神奈川や埼玉、千葉、そういうところを入れれば一千六百万の人口がある。ここで一ぺん事故があればどういうことが起こるかということを考える。ことに、いまのベトナムの戦争の激化の中で、どういうふうにこれは使われているか。私がくどくど申し上げる必要はない。
民間の羽田でさえ、御承知のように米軍の輸送のために年間少なくとも二十万近い米兵が輸送されているような現状です。こういう中で、非常に安全から考えてもたいへんな問題で、われわれは首都に米軍の基地を置くこと自体が間違っていると思う。これをやっぱりやめさして、はっきりとこれを民間の空港に転換していく。
そうして徐々にブルー・フォーティーンなどという全く民族の首かせみたいな制限を撤廃するという方向に日本の政治体制を切り開いていくということが重大だと思う。堀さんの立場からそういう御答弁になると思うが、大臣はまさかそういうことは、私はほんとうに日本の国民の要望の上に立っておるというふうには考えられないのですよ。だから、この問題、具体的に大使館にお願いするくらいの話で、一体問題解決つくんですか。この前、中村運輸大臣は、日米経済合同委員会にこれを持ち出すかどうか。持ち出すというようなことまで言っておった。ところが結局は持ち出さないでしまった。
こんな軟弱な、こんなへっぴり腰で何ができますか。私はそういう意味で今度の事故、これには直接関係ないかもしれませんが、今度の事故だって、岩国の管制の中にあるのですよ。あそこの空の管制は全部岩国がやっているんです。松山まで行って調べました。こういう事態を考えますというと、この問題、決して遠い問題ではない。身近な、やはりわれわれのいろいろな権利を束縛し、われわれの生命の不安を大きく拡大している問題なんですから、このままであってはならないと思う。しかし、ここのところで議論をしている時間もございませんから、私は次に移ります。
 そこで、安全の問題ですね、これは要員もちゃんと確保されているというような答弁だったし、はたしてそうですが。松本さんか、現地に行かれたのは。松本さんでしょう。どうです。要望聞かされたでしょう。あそこの所長、あの労働者、こういう人たちの人員確保についての要望というのを聞かれたろうと思う。これは答えてくださいよ。どういうことです。

○説明員(松本登君) 現地の所長から、人員の要求を先生と一緒に聞いてまいりました。事務所といたしましては、七名の増員をほしいという要求でございます。内訳は、管制関係を二名でございます。それから運用課の課員を五名でございます。合計七名の増員を希望しておりました。

○岩間正男君 一緒に聞いたんだから少し違いがあるようですけれども、管理の人をもう一人ふやしてもらいたい……、お調べになったかどうかわかりませんが、現在は管制は五人、そのうち一人は見習いで使いものになりません。それから運用は五人、管理のほうは四人、部長を入れて十五人でしょう、所長を入れて十六人。これに対して、少なくとも最低、あすこの所長の要望として聞いてみますというと、所長を含めて二十二人、五〇%の人員要求がどうしても必要だ。
それでないとなかなかあすこの運営がつかないというような、そこまでは言いませんでしたけれども、とにかく内輪な要求としてこういうことを言っている。かりにどうです、ここで二倍の増員をしたところで三十人。そうするとやはり事故率というものは非常に逓減させることができる。安全の確保のために役立つわけですから、今度の、たとえば何十億という損害を考えてみたら、あすこで十五人の人員を増員するということが何ぼ安上がりかわからないというふうに思うのですが、どうでしょう。この点についてどうお考えになりますか。

○国務大臣(藤枝泉介君) 松山に限らず、その他の空港等において、管制要員あるいは運営の要員等が十分とまで言い得るかどうかという点は、いろいろ御批判があろうと思います。従来とにかく事故その他の空港の運営に、あるいは航空機の離着陸に支障のないだけの定員を配置はいたしておりますが、しかし、必ずしもそれが十分だというわけにもまいらぬと思います。したがいまして、春の事故以降予備費で増員をし、さらに今後これを増員をいたして要員を確保したい。また、そのために、特に保安要員につきましては、その訓練施設も整備をいたしたいということで概算要求をいたしておるわけでございます。

○岩間正男君 先ほどの答弁にもありましたが、定員一ぱいいるわけでしょう。先ほどの予備費でふえたのは一人でしょう、見習いの管制官が一人ふえた。あの事故のあと何があったかというと、それだけですね。定員そのものが問題じゃないですか。定員について再検討をするという基本的な態度をとらなければ抜本的な解決はあり得ないと思うのですが、これはいかがです。ここで各空港の定員について再検討する、これは羽田をはじめとしてどうですか、この点。

○説明員(堀武夫君) 定員につきましては、毎年増員要求をやっておるわけでございます。たとえば、本年度も五百七十九人、これは必ずしも管制官だけじゃございません。が、それだけ要求をいたしましたが、定員の壁というものは非常に厚うございまして、われわれ事務当局にとりましては、政府全体として定員不増という大原則があるようでございますので、いろいろその壁が厚いわけでございますが、五百七十九人の要求に対して、百九十五人というような、たとえば、話でご、ざいます。ですから地方の航空官署における定員も必ずしも十分でないと思っておるわけでございます。ですから、このとれた定員、いまある定員の範囲内で張りつけておるわけでございます。われわれとしては、今後とも、定員の現場における増員を第一といたしまして、必要ないろいろな面の定員の増加に一段と努力をしてまいりたいと思っております。

○岩間正男君 そういう御答弁ではだめなんですよ。ここで定員をあなたたちは再検討する、これだけはふやさなくちゃならない、そうしてそこに大蔵省のおかしらが見えておりますけれども、こういうところに働きかける。しかも、この問題は単に政府の方針だけでなくて、一般の世論によっても結論の出る問題でしょう。そうしてやらなければ……、そうでないものですから、とにかく現在の定員の中で何かやるといったら必ず労働強化になるのだ、ならざるを得ないのだ。便数はどんどんふえるでしょう、便数はどうでしょう、松山の場合。調べましたか。いまから数年前に比べて何倍になりましたか。数年前は二便だったでしょう。現在十六便でしょう。八倍にふえている。定員のほうはほとんど関係ないというようなことになったら、現在持っているのでまかなうということになればどうなるんでしょう。必ず労働強化になって、その結果当然国民の生命の安全というものを脅かしてくるという事態に気がつかなければならぬですよ。
大臣どうです、一体、この問題、抜本的に、定員を根本的に検討しなさいよ。航空事業の安全性確保のために目標をはっきり打ち出すべきだ、PRをやるべきだ。そして大蔵省のもしも頑強な壁があったら、全くがんこでわけのわからぬのがあったら、これは大いにたたきっぷさなければだめですよ。どうなんです、大臣の決意と、それから大蔵省の主計官には気の毒だけれども、なにがいないのだから……、しかし伝えてください。そしてよく末端のところでふさがるから、あなたはここの責任なんでしょう、航空関係の、そうでしょう、予算を組む。いま予算編成期なんだ。
予算編成期のときに検討する、いまいいシーズンですよ。こういう問題を、せめて遺族の犠牲をそういう方向にかえていく、これが必要だ。現に六十一歳のある遺族は、大臣に向かって、切々と子供の死体は揚がらないかもしれない、しかし、揚がらなくても、これがほんとうに再び繰り返さない、そういういけにえになるなら、私は意義があると涙を流して言ったでしょう。大臣は忘れてないでしょう。だからそういうものを、その場限りでなくて、これを通し、そして大蔵省の頑強な壁なんかふつ飛ばさなければだめですよ。これは一つの障害になっている。これはよくわかっている。その点で両者のこれに対する見解を聞いておきたい。

○国務大臣(藤枝泉介君) 繰り返すようで恐縮でございますが、従来とも施設の増、あるいはそこの便数その他の増に従いまして、そうした要員は増加をいたしてまいりました。しかしながら、これで十分とまで言えないわけでございますが、さらに、こういう保安要員等につきまして、現場でどうしても必要な人員なんでございますから、こういうものは一般の管理職の増員等とは別個の観点で確保するということに努力をいたす所存でご、ざいます。

○説明員(荒巻与四郎君) 人員につきましては、政府として、先ほどからお話が出ておりますとおり、全体としてできるだけ増加を抑制するという方針がとられておりますが、その反面、空港関係については、施設が急増しているということで、私ども非常にその処理に苦慮しておるところでご、ざいますが、極力その中で努力をいたしまして、必要な人員はつけるというふうにつとめておる次第でございます。今度また運輸省のほうで、最近の実情に応じて御検討なさるようでございますので、運輸省のお話をよく聞きまして、検討してみたいと思います。

○岩間正男君 ここだけの答弁にしないでくださいね。われわれは見守っておるのですからね。そして、実際は所長の切実な少なくとも五〇%最低の要求があったのです。これを六〇%の人員をふやしたって何でもないことだ。それがどんなに安全のために役に立つかということがはっきりした場合、採算の上からいっても、これはいいわけですよ。そういう点について、これはもうその場限りの答弁では絶対だめですよ。
第一、実情をもっとやっぱりこれはっかんでおく必要があると思うのですね。ことに管制官の問題ですれども、どういうことになっているか。管制官が現在いまの三人、そして一人とにかく見習いが来ている。五人というかっこうになっていますけれども、これがどういつだ一体事態になっておるか、私は実情を調べた。この管制官の賃金、あそこで大臣お聞きにならなかったと思いますけれども、こういうところはやはり視察に行かれたああいうときに目が向くようだと、大臣の視察もむだでないと思う。上のほうばかり見ないで、やはり管制官の賃金がどれくらいだったか調べましたか。大臣どうですか。

○国務大臣(藤枝泉介君) 調べてはおりません。

○岩間正男君 これは二十八歳と二十九歳の人と私会って聞いたのです。これは航空手当が八%入りますよ。一人は、家族構成はおくさんだけ、もう一人の人はこども二人、家族構成四人。大体手取りでどうかと聞いてみたら、どのくらいだと思います。二万五千円ですよ、あの航空管制官。それで、しかも労働状態はどうかというと、先ほど大倉委員から話が出ました、七時半から七時半。しかし、七時半に帰ったということはほとんどない。ここに資料があります。これは日記から私たちは写してきたものであります。十月にどれだけの一体超過勤務をやっているかといいますと、十月二日、三日、七日、十二日、十三日、十五日、十九日、二十一日、二十三日、二十六日、一カ月のうち十回超過勤務。そして、自分が帰ろうと思ったって、そのうちに航空会社のほうから延ばしてくれないか、延ばさないわけにいかない。結局時間を延ばす。そうして、この労働に耐えているわけでしょう。十一月になるとどうかというと、一日、十日、十一日。
それで十三日のあの事故発生後は徹夜ですよ、四日。四日間徹夜しておる。私はあぶなかったのですよ。あの航空管制官の管制する飛行機に帰りに乗らなければならなかった。だから所長さんに対して、緊急にでもあそこに増員をして休ませなさい、こういう勧告をしたのです。これは差し出がましかったかもしれませんが、これは私の命だけの問題じゃない。また事故が起こってごらんなさい、たいへんなことになるから、そういう要求をしたわけなんだが、こういう実態ですよ。これに対して、超過勤務手当、あるいは深夜手当が出ていると思いますか。どうですか大臣。

○国務大臣(藤枝泉介君) そうした時間外の勤務について十分な超過勤務手当は出ていないのではないかと考えます。

○岩間正男君 十分などころか、もらっていないと言うのですよ。これはどういうのか、実態調べてください。こういうことあるのですか。一カ月に十日もオーバーワークをやっているのですよ。そして、一体その仕事というものはどんなに神経のすり減る仕事であり、その仕事はどういうふうにこれは人命の安全に影響するかということを考えてごらんなさい。ちょっと身の毛のよだつような感じがするのですがね。こういうような問題について、管制官の増員ですとか、そして募集をしたが、六十人募集が三十人しか来ない。その原因というものはどこにあると思いますか。なぜ一体募集難なんです。管制官になり手がなかった。どう考えますか。

○国務大臣(藤枝泉介君) まあ管制官になる希望者が少ない。これは結局公務員あるいは一般に言えるのかもしれませんが、特にああいう現場の相当神経を使わなきゃならぬそうした仕事に対して、現在の給与体系、公務員の給与体系、特にこうした方々の給与体系が必ずしも十分でないということが一番の原因ではないかというふうに考えます。

○岩間正男君 そうすれば、この点についての改善というのは、私は当面した安全度とも関連して非常に大きな問題だと思うのです。とにかく仕事としてわれわれはがんばってやっている、こう言っていますけれども、それなら満足してやっているかどうか。この前羽田の事故が起こったときには、総理大臣が航空の労働者たちと会った。そのとき総理は約束したのです。待遇改善をやる、ベースアップをやると。それを頼みにしてやっていたけれども、いまだに何のときもない。せめてあのときの約束を実行してもらいたいというふうな切実な要求をされました。これは大臣どうして果たすのです、この問題。

○説明員(町田直君) ただいまの御質問に対する直接のお答えになるかどうかわかりませんが、まず、超過勤務につきましては、大臣から御説明ございましたように、確かに十分ではございませんが、現在の航空局の超過勤務の予算では、大体地方の空港でございますと、一人一カ月七時間分というのがございます。そういうもののほかに、特に超過いたしまして要求がございました場合には、中央留置というのがございまして、それから配付することにいたしております。だだし、その場合には、全部配付するだけの予算は大体の場合ございませんので、五〇%あるいは三〇%という程度になるケースが多うございます。
 それから、今回の事故のような場合には、まず、ただいまもいろいろ御指摘ございましたが、とりあえず航空局といたしましては、十二人の本省並びに大阪保安事務所、それから福岡保安事務所から急拠応援を出してやっております。
 それから今回の事故のような場合の超過勤務その他につきましては、予算のやりくりをいたしますか、あるいは財政当局と相談いたしまして、予備費をいただきますか、いずれにいたしましても、そういうような措置でできるだけの超過勤務上の措置はいたしたいというふうに考えておる次第でございます。
 それから管制官の手当につきましては、これもただいま御指摘がございますとおり、調整額は八%ついておる次第でございます。そのほかに、管制手当といたしまして、日額百五十円というのがついておりますが、これではまだ不十分であるということで、例年、毎年人事院並びに大蔵省に新しい要求をいたしておりますが、来年度も調整額をさらに引き上げまして、調整額四、すなわち一六%、それから管制手当は二百円ということでただいま折衝いたしておる次第でございます。

○岩間正男君 問題はこれは、一般の労働政策の問題になることで、同じようなことが国鉄の職員にも皆これは言われることなんですけれども、私は、ここだけに限って言うことじゃない。全体の水準が低い。そこへ持ってきて非常に特殊な、しかも人命に関係のあるこういう仕事なんでございますから、そういう航空手当とかなんとかが八%などというようなことでは、これは問題にならないわけですよね。大体二万五千円で子供二人でこれは暮らしていけると思いますか。この管制官の先というものは見えるような感じがする。それから結局やめていくというのですね。なり手がないんです。これは隘路じゃないですか。
この問題を抜本的に解決することなしにこれは問題になりません。ことに、いま病気になって休むことができないということですよ。これくらい悲惨なことばは私はないと思う。病気になっても休むことができない、こう言っておる。それほど管制の仕事は最近非常にふえてきた、そういうことですよ。そこで大体二便のときに管制官三人いたそうです。十六便になったら八倍にふやす、そういうふうに言うのは、まあ算術どおりにはいかないでしょうが、何人ふえましたか、わずか一人ですよ。仕事は八倍にふえておる、人員はわずかに一人。こういうアンバランスがやはり大きな原因になっているとは思いませんか、大臣いかがでしょう。こういう点についてほんとうにメスを入れる考えがあるかどうか伺いたいと思います。

○国務大臣(藤枝泉介君) たとえ一便でも、それに必要な要員は要ると存じます。したがいまして二便のときに三名で、十六便になって四名ということが、必ずしも一それだけで非常に不合理だということは言えないと思うのであります。ただ、全般論として、こうした保安要員については十分でございませんので、繰り返すようでございますが、先ほど来申し上げたようなことで、この確保につとめたいと考えておるわけでございます。

○岩間正男君 とにかくこういう論議を私たちここでやっているわけだ。さて忘れたころに事故は来る、災いは来るというんだが、まだ残念ながら、半年くらい後にこういう問題が起こらないという保証はないのであります。一ぺんこりているんですから。この前あれだけ論議した。当委員会も、同僚の議員たちがかつてないほどの熱意をこめて論議した、これを繰り返させないために。しかしここで議論して、これだけ声を大にして論議しても解決できないという日本の政治の実態、これが今日大きな問題になっておる。これがいま国民から、ことに遺族たちから大きな暗い目で見られているんですよ、大臣このことで思いをいたしていただきたい。
われわれの論議はむだなそういうもので終わってしまっていいはずはないんです。われわれはそういうことを約束して帰ってきたつもりですよ、そうでしょう。ですからここだけで答弁した、さて予算編成期を迎えた、予算書を見たら何の変わりもなかった、ちょっぴり予備費がふえた。人員はちょっぴり申しわけ的にふえた、そしてまあまあだと言って三ヵ月過ぎた。そこへたいへんな大事故があった。また再びこれを繰り返さないと、印刷物を刷っておいて言えるほどのこういう文句では話にならない。そういうことを切実に感じました。私も党から派遣されたんですから、むだに行ったんじゃありません。どうしてもこういう問題について、われわれ共産党としても、対決をしなければならぬし、これをむだにしてはならぬから、ここでこういうことを申し上げているんですけれどもね。この点についてほんとうに深刻に考えてほしいと思う。整備員についても同じです。整備の人員は何人いるんです、あそこは。それから会社の何は何人いるんです。ついでにこういう人員の何がわかりますか。これがなければ資料で出してもらってもいいんだが、どうなっています、松山空港の場合は。

○説明員(堀武夫君) 整備とおっしゃいましたか、警備とおっしゃいましたか。

○岩間正男君 整備要員ですよ。

○理事(吉田忠三郎君) 速記をとめて。
   〔速記中止〕

○理事(吉田忠三郎君) 速記を始めて。

○説明員(堀武夫君) 整備ということでありますと、これは会社側の要員のことでございますね。

○岩間正男君 いまわかるならちょっと言っておいて、あとで資料で出してください。

○説明員(堀武夫君) いまちょっとここに資料ご、ざいませんので、あとで資料で出します。

○岩間正男君 そこで、これは大倉委員からも出たのだけれども、乗務員の切実な要望というものは、これは私はほんとうに身にしみてキャッチしてもらいたい、やはり問題があって、頂上だけ見ていたら問題のありかはわからない。私は絶えず、だからその態勢、そこに働いている労働者の姿、これが基礎なんですから……。一切の安全のこれは基礎になっているのですから、ここを足場にしなければ、どんな行政もこれは成り立たないのですから、そういう点からいいますと、どうでしょう。これは大臣、御存じかどうかわかりませんけれども、航空安全推進連絡会議というものができているのを御存じですか。
これは日航の労働組合、日本航空乗員組合、日本航空整備労働組合、AGS労働組合、全日本空輸労働組合、全運輸省労働組合、全税関労働組合、全気象労働組合、日本国内航空労働組合、全日本空輸乗員組合、BOAC労働組合、パン・アメリカン労働組合、NWA労働組合、伊藤忠航空整備労働組合、IAU労働組合、この組合の人たちが寄りまして、これはこの春に三回のあの事故が続出したあとに、何といってもあすこの労働者として非常に責任を感じ、そうして人命の安全を守るというその責任、それにつけても、労働条件についてはっきりこれは要求すべきだ、要求しないことが今日の事態を起こしたのだ。むしろ積極的にこれを要求して実現していく、そうして安全なそういう態勢をつくるための土台を確立しなきゃならぬ、こういうことでこれがなされた。そして要請書というのが出ているはずです。ところが、これに対してほんとうに耳を傾けたかどうか、逆じゃないですか。これは労働者の争議だ、上の命令に従わないと、むしろ弾圧態勢をとってどんどんこういうものをくずしていったというのが、あの九カ月間の実際のこれは姿勢のあとじゃなかったんですか。私はこれは非常に重大だと思うのですね。これはまあ要請書が出たからここで詳細を申し上げませんけれども、とにかく簡単に読んでみますというと、
「運輸省は、国際民間航空機関およびILO民間航空特別会議が採択した安全確保に関する基準を忠実に守り、これらに基づく安全基準を定め、各社の乗務割、運航規程および整備規程は、その基準を上まわるものについてのみ認可すること、」
第二に、「運輸省は、前項の基準および規程の履行状況を厳重に点検監督すること。」
第三に、「運輸省がおこなう路線、便数、機材の免許、許認可にあたっては、施設および要員の能力が安全を維持しうるに充分であることを確認のうえおこなうこと。」
第四に、「前項の免許、許認可に際しては、現場で働く運輸省および航空関係企業の労働組合の同意をえたうえでおこなうこと。」
第五に、「航空の安全に関係する施設の拡充および整備を次のようにおこなうこと。」ということでILSの問題とか、レーダー、VORとか、ランプ地区とか、スポットの問題とか、それから検疫の問題、税関、出入国その他の問題、気象観測機器を完備することとか、そういうようなものをあげております。
 第六に、「業務量および施設に見合う要員を確保し、安全に業務をおこなうに必要な教育および訓練をおこなうこと。」
第七に、「労働条件、職場環境、待遇を次のように改善すること。」というので、待遇改善の要求がなされています。
「運航乗務員、客室乗務員およびその訓練生について
(一)運航規程中、労働条件に関する部分は、労使の協定に基づき、運航規程に明文化すること。
(二)航空機、乗務員の労働条件は、企業間の格差をなくし、統一すること。」そしてその次の小さい(1)「ジェット機乗務員の月間乗務時間は八〇時間以内とすること。(2)着陸回数による乗務時間制限を設定すること。(3)国内線については三日以上の連続乗務をさせないこと。(4)乗務員の月間拘束時間は、一六〇時間以内とすること。(5)乗務員の送迎制度を確立すること。」こういうようなものがあげられています。
 さらに「整備従事者について」、それからこれについてのいろいろな問題が出されて、それから「ランプ業務員について」、それからさらにまた腰痛病も発生するのでこれに対する要領の問題、それから管制要員、保安要員、施設要員を大幅にふやすこと。それから宿舎の問題待遇の問題、夜間勤務の問題、こういうような問題について出されております。何よりも「航空事業においては、そこに働く人々の精神的安定が安全運航維持のうえにとくに重要である」。ところがどうも「民間航空における労使関係は、極度に悪化しており、そこに働く人々の間に不安が生じている。従って、各企業は、労使関係の正常化のために、」組合に対する不当介入をやめろ、違法な首切りや処分を撤回して、完全復職を認めろ、「管理職は組合への介入、労務管理に専念することをやめ、安全性の維持向上に全力をあげること。」さらに、事故によって負傷し、または死亡された乗務員に対する補償を誠意をもって行なえ、こういうことをあげておるわけです。
これはぜひやっぱり、この場限りの問題にしてはならないのですから、この土台をはっきり確立するという立場に立たなければならぬ。先ほどもこれは大倉委員とも約束されたようでありますけれども、こういう組織があるんですから、この組織の代表と、これは早い機会に会って、十分に意見の交換をするという態度をとるべきだと思いますが、これは局長いかがですか。――大臣見えておるのですが、大臣から御答弁いただければいいのですが、どうなんです。安全推進連絡会議から出されている……。

○理事(吉田忠三郎君) 岩間委員、大臣がちょっと立っておりますが、細部にわたって聞いておりませんから、事務の問題ですから堀局長から答弁さしてください。

○説明員(堀武夫君) ただいまお読みになりました要望書を出された団体のメンバーと会ってよく話を聞く気持ちはないか、こういう御質問ですか。

○岩間正男君 そうです。

○説明員(堀武夫君) いつでもお話を伺って、十分に参考にいたしたいと思っております。

○岩間正男君 単にこれはあなたたちが履行しているとかそういう関係でなくて、ほんとうに労働者の貴重な意見を聞く、そしてほんとうに身につけて実践するという立場でやっていただきたい。
 最後に、遺族の補償の問題ですが、これはどう考えておられるのか。五百万というようなさっき話があったが、羽田の問題はいまだに解決しないで残っていると聞いている。これはどうなんですか。大幅にふやす、このふやす根拠というものは、こういう事故を繰り返せば、結局はそのほうが大損になるものだということがやはり身にしみる。それを具体的にあらわすのが補償金の問題だと思うのです。だから、そういう点からいうと、補償金を多く出すということが、このような災害を再び繰り返さない保証として非常に私は重大な点と考えるのですが、そういう点から言いますと、この補償の問題が当然起こってきます。
遺族はいま悲しみに打ちひしがれていますけれども、しかしいろいろな生活条件を持った方たちが多いのですから、当然この問題、そして物心両面から、償い切れないけれどもこれを償う、せめてものそういう努力をすべきだと思うのですが、こういう点について、格段の努力を私は大臣に要望したいと思うのですが、これについての見解をお聞きしたいと思う。これで終わります。
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  1. 2008/01/20(日) 16:52:28|
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